私がJHDC2020の決勝で出会った豆です。もともとケニアの豆はとても好きでよく飲んでいるのですが、大会に向けてさまざまな検証をし、豆について多くのことを知っていく中で、この農園の取り組みにとても感銘を受けました。
カリンドゥンドゥ・ファクトリーが所属しているバリチュ生産者組合は、ニエリ地域の南部で生活している1,450戸の小規模農家の協同組合です。それぞれの農家に栽培方法や農法の教育を行うことで品質を安定させ、より高い報酬を還元し、生活水準の底上げと更なる利益への投資という正の循環を作り出しています。
また前年の収穫物から積み立てた資金をもとに、農家への学費の前払いを行うことで、安心して子供たちを学校に通わせることができます。生活必需品を購入するための資金や、コーヒー以外の農作物の購入、緊急時の資金へのアクセスといった金融セーフティネットの役割も果たしています。
このように地道に農家との関係を築き、支援することで、農家や地域全体の利益を底上げしています。こういった複数の地域に根を下ろした組合が発展することが、ケニアで生産されるコーヒー全体の品質基準を向上させるためには真に重要だと言われています。
ケニアは世界でも高品質のコーヒーを生産する国として有名ですが、その中でもカリンドゥンドゥ・ファクトリーは高い標高と豊富な雨量、コーヒーの生育に必要なミネラルと有機物を含む火山性の土壌に覆われています。
カシスのような力強いフレーバーとジューシーさを感じていただけます。飲み口はボディがありケニアらしいコーヒーですが、アフターは甘くブラウンシュガーやキャラメル、そしてクリーミーな質感があり、余韻も楽しんで頂けたらと思います。浅煎り好きの方にぜひ飲んで頂きたいコーヒーです!
※表示価格は全て税込です。
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